腕の振り方
ランニング初心者は、あまり腕の振り方は気にしなくてもいい、とプロのコーチにまず言われました。本などを見ると、ランニングは腕の振りが大事だと書いてあるものもあり、とても迷ってしまいます。
肩甲骨から動かすように腕を振るといいと、ある本に書いてあったので、試してみたこともあるのですが、慣れないせいか、やり方が下手だったせいか背中の筋肉が痛くなってしまいました。
再度コーチに聞いたところ、肩関節を柔らかくすることさえ気をつければ、あとは自然でいいとのことでした。理論的に言うと、手の振りは骨盤の動きに関係し、それは歩幅に影響するそうです。つまり、手の振りが大きいと歩幅も大きくなる、手の振りが小さいと歩幅も小さくなるそうです。もちろん、一歩の歩幅が大きいと走るのが速くなって良いのですが、不自然に大きい歩幅(=不自然に大きい手の振り)は、かえって疲れて長続きしません。
そこで、まず初心者は、「肩関節を柔らかくするストレッチ」を毎日行うこと、それから、「手の振りが大きくなるストレッチ」を行うといいそうです。手の振りが大きくなるストレッチは、体に覚えさせることが大事で、ランニングの時には特に意識しないほうがいいようです。
◆肩の関節を柔らかくするストレッチ
(*ストレッチのやり方は、「基本フォームをしっかりさせるストレッチ」にあるものと同じです)
1.手の指を鎖骨あたりに置いて、肘を前にまっすぐ伸ばす。 肘は、あごより上に来るようにする。
2.肘を水平に横に持っていく。
3.肘を下(脇・体側のほう)に持っていく。
4.肘を1の位置に戻す。
5.2~4をしっかりスムーズに続ける。
6.2~4を10回やったら、今度は逆回転を10回行う。
*背中の肩甲骨から動かすように意識して行います。これをやっていると、肩こりも取れてきますよ。
◆手の振りが大きくなるストレッチ
1.気を付けをして立ち、左手を前に水平に出し、右手は後ろに出す
2.膝をゆっくり曲げ、同時に、左手を後ろに、右手を前に水平の高さに移動させる
3.今度は、膝をゆっくり曲げ、1のポジションになるように両手を動かす
4.2と3を20回ぐらい繰り返す
5.その後、走り出す(50mぐらい走ってみる)
指の握り方
ランニングをするときには、肘(ひじ)を軽くまげて、手は中指・薬指・小指を軽く握り、親指・人差し指は握らないで自然にします。