ランニングの正しい基本フォーム
ランニング/走り方のフォームは、人によって体格や筋力が違うので、人それぞれに少しずつ違い、これが100%正しいというフォームや走り方はありません。
でも、ランニングやマラソンの経験が全くないランニング初心者は、基本的な走る姿勢を次のように作っていけば「体幹を安定させる」ということが出来るようになってきます。
<基本のランニング・フォームの作り方>
1.足を揃えて、まっすぐに立つ
2.下腹(おへその下)の前と後ろに手をあて、体を挟む。前の手は少しお腹を上方向に押さえる。
3.息をゆっくり細く吐く。(おへその上の、体の両側が引き締まった感じがある)
4.吐き終わったときの下腹やお腹周りをそのままに保つように意識して、両手をおろす。
(下腹やお腹周りをそのままに保ちながら、呼吸する)
5.両肩を1回軽く後ろに動かすようにして、肩の力を抜く。
6.そのまま(下腹を意識したまま)、走り出す。
この「お腹を引き締めたフォーム」が大事で、これで上半身がぶれず(=体幹を安定させて)、重心を上に保ちながら軽快に走ることができます。また下腹を意識したままと言っても、ずーっとこのことだけを考えているわけにもいかないし、その必要もありません。
もしランニング途中で、少しフォームが崩れているかもしれないと思ったら、立て直す方法もあります。( > ランニング・フォームの立て直し)
ちなみに、このようなフォームを作る前の力を抜いた状態で、誰かに肩を横から軽く押してもらうと、体は簡単に横に揺れたり倒れたりしてしまいます。でも、このランニング・フォームを作った後に押してもらうと、体が揺れにくくなっているのに気づくはずです。それは、お腹の筋肉にうまく力が入っているからです。
「体幹」を安定させてランニングをする、とよく言われますが、体幹とは肩から腰回りにかけての胴体、つまり体の幹となる部分のこと(筋肉も骨も含む)です。この体幹を安定させて走ると、安定したフォームで安定した走りができます。
でも初心者がいきなり、「体幹を意識して走れ」と言われてもなかなか難しい気がします。上記のように下腹を意識して走ることで、自然と上半身(体幹)が安定してきます。ランニング初心者は、これでOKです。
走っているときの腕の振りは、ビギナーの段階ではあまり気にせず自然にしましょう。手の指は、中指・薬指・小指を軽く握り、親指・人差し指は握らないで自然にしましょう。