バランスと体幹の練習ドリル
ランニングは、片足ずつ地面につけて進みます。両脚を一度に使うスポーツではなく、片足ずつ使うスポーツなんですね。だから右脚・左脚の片方だけで、バランスよく立っていられるようになると、走っているときもバランスよく走ることができ、体も変に疲れません。つまり体のバランスがとても大事な運動なんですね。
ここで紹介するドリルは、バランスをとる練習と、体幹を強くする練習が一緒になったものです。また股関節を動かす練習もかねています。これが無理なくできるようになると、きっとより美しい走り(ランニングフォーム)になります。
◆片足立ち+股関節の運動
1.ランニング・フォームを作ってまっすぐ立つ。両手は横に、地面と平行にあげる。
2.右足のつま先を少し開いたら、膝を曲げながら右脚をできるだけ体の右側(右真横)に
あげる。(膝は直角に曲げ、太ももと地面が平行になるまで、あげる。)
3.右脚をあげたまま、体の正面に持ってくる。
4.右脚をゆっくり降ろすが、地面に足はつけないで、また2のように体の右側にあげる。
5.2~4を3回繰り返したら、右脚を降ろす。
6.左脚で同じこと(2~5)をする。
7.今度は、逆の回転でそれぞれの脚を3回ずつ動かす。
(=右脚を、膝を曲げながら、体の正面にあげる。
膝は直角に曲げ、太ももが地面と平行になるように。
その後、右脚をその恰好のまま、できるだけ体の右横(右真横)に持っていく。
その後、右脚をゆっくり地面に降ろすが、地面に足はつけず、また体の正面にあげる)
大事なのは、1でちゃんとフォームを作り下腹を引き締めたら、下腹が緩まないようにキープすることです。この姿勢を保つことが、体の安定を保つ(=体幹を安定させる)ことになります。
もうひとつ大事なのは、腰を曲げたりしないで、軸となっている脚(立っている脚)を中心に、頭上から糸で引っ張られている感じを持って、真っ直ぐに立ち続けることです。これで体幹を安定させつつ、重心が上にある姿勢を作ることができます。
やってみると、ランニング初心者にはかなり難しいです。これが上手くできるようになったら、もう中級者かもしれません。