水と水分補給について
ランニングは多くの汗をかき、体から水分が奪われるので、こまめに水分を補給する必要がありますが、汗のかき方などによって必要な水分量は違います。たくさん飲んだ方がいいということでは、ありません。
ただ、喉が渇いたと感じるのは、体から水分がなくなって大分経ってからのことなので、「喉が渇いた」と感じるより以前に、水分を摂っておきたいものです。例えば、練習のランニングなら、ストレッチが終わって一口、走り出して信号で止まったら一口、という感じで、15~20分おきぐらいに一口ずつ飲んでおくといいでしょう。ただし、汗のかき方や季節によって量は調整してください。
またマラソンレースでは、給水所に必ず水がありますが、あまり飲みすぎると胃の具合が悪くなったり、血中ナトリウムの低下で「水中毒」を起こすこともあります。(実際、初心者の中には、レース後に血中ナトリウム濃度が低下している人が意外と多いそうです)
水分補給量が適切だったかどうかは、レースの前と後、あるいはランニングの練習の前と後で体重を計れば分かります。体重が後になって減っていれば水分摂取が少なかったことになり、増えていれば多すぎたということです。どちらかというと、水分摂取量が多過ぎるよりは、ほんの若干少ないぐらいが適切のようです。
◆どんな水分を取ればいいのでしょうか?
血中ナトリウム濃度が低下すると、水中毒になったり、筋肉のけいれんを起こすと言われます。低ナトリウム血症にならないためには、適度に塩分のあるスポーツ飲料なら効果的が期待できます。なので、特にマラソン大会などでは、真水よりは塩分を含んだスポーツ飲料がおすすめです。
また、糖分はエネルギー補給に効果があります。そこで、塩分と同時に糖分も含んだ飲料がいいのですが、あまり糖分があり過ぎると胃にたまりやすく、吸収も悪くなるので気をつけましょう。
マラソン大会の給水所では、スポーツドリンクと水の両方を取って、混ぜて飲むと吸水性があがる、という人もいます。