ランニング用の腕時計があるなんて、知っていましたか？ マラソン大会（レース）に出るなら、自分が1kmをどのくらいの速さで走れるのかを知っている必要があります。5km、10 km、ハーフマラソン、フルマラソンとレースの距離はいろいろありますが、途中で時間制限があったりするのです。また自分でトレーニングするときも、1 kmを何分で走れるか、何分を次のステップで目指すのか、考える必要があります。そこで、持っているといいのが、ランニング用腕時計（ランニング・ウォッチ）。

＜基本的な普通のランニング・ウォッチ＞

練習にも本番のレースにも使える時計として必要な機能は、
●ストップウォッチになること（クロノグラフ機能）、
●ラップが計れること（ラップタイム＝区間タイム）
●防水機能（多少の雨でも、マラソン大会は行われます）
●バックライトがついていて、暗くても見えること（夜のランが多い人は特に必要） などです。

これらの機能は、ほとんどのランニング時計に付いているようですが、時計によって違うのが、ラップタイムの取れる回数。例えばフルマラソンで1kmごとにラップを取るなら、42回以上取れないと困ります。 また、文字盤の見やすさ、ボタンの押しやすさなど、使い勝手がいいかどうかもチェックしたいところです。

＜GPSのついたランニング・ウォッチ＞
GPSがついていると、距離が分からない場所でも走行距離が確認できるので、どこを走っても1kmごとに自動でラップタイムをとることが出来ます。また、1kmを5分で走り、1分ジョグすることを繰り返すようなインターバルトレーニングなど、高度なトレーニングにもいろいろ利用できます。（トンネルや建物の中では使用できません）

＜心拍計機能のついたランニング・ウォッチ＞
心拍計がついていて心拍数が計れると、運動強度を正確に計ることができるので、効率のいいトレーニングができ、また自分に合ったスピードでランニングできるので運動をしたことのない人も安心です。心拍機能の進化も、データで確認できます。

◆おすすめについて（私の場合）

買うときランニングのプロに相談したのですが、10kmやハーフマラソンなどのレース出場を目指すなら、やっぱりどこでもラップのとれる、GPSのついたランニング・ウォッチがおすすめとのこと。心拍計機能は、本当に本格的トレーニングをするのでなければ必要ないと思うとのことでした。（運動をするのが心配な体の人は、あったほうがいいと思いますが）

またメーカーは、GPS付きなら「ガーミン」「スント」「エプソン」が、GPSの歴史があり信頼がおけるのではないかという意見でした。あるランナーに聞いたところ、その人が所属している本気で走っている人の多いクラブでは、やはり「ガーミン」使用者が圧倒的に多いとのこと。それだけプロやシリアス・ランナーから信頼されているということでしょうか。そうそう、表示画面の見やすさも、ガーミンは優れているという人もいました。

そこで、いろいろ迷った末に買ったのが、ガーミンフォアアスリート110。GPSウォッチの入門編として、ガーミンもおすすめしているようです。これは、ガーミンの中で値段としては下から2番目のもの。決め手は、充電バッテリーの継続時間でした。一番安いものだと、バッテリーが5時間しか継続しないので、例えばフルマラソンで8時間かかるとしたら途中でバッテリーが無くなってしまいます！それに、デザインがこちらの方が好きだったし、また将来必要になったら付属品を買い足して「心拍計機能」をつけることもできるそうです。

そしてガーミンフォアアスリート110を買って、いざ使ってみたのですが、思いのほか機能がたくさんあるようで、まだ全然使いこなせていません・・・。必要なことがあればきっと使うのだろうと楽観的なのですが、たまにはランニングの先輩に聞いて新発見をしたいと思っているところです。

また、これは、どのGPSウォッチでもできると思いますが、計った記録をPCに保存できるんですね。何年か後にデータを見直し、いかに進歩したか（進歩しなかったか？）振り返ることもできるわけです。これも、GPS付きならではのこと。やっぱり長期的に見ると、少々高くてもGPSウォッチで良かったのかもしれません。